飲み込みが早い人とは 特徴や能力の高め方を解説

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飲み込みが早い人とは、わずかな情報だけで全体像をイメージできる、理解力・類推力が高い人のことです。

飲み込みの早さは天性の才能と思われがちですが「知識量を増やす」「物事の全体像を意識する」「フィードバックをもらう」などの取り組みによって、誰でも向上できるスキルなのです。

今回は飲み込みが早い人について、その特徴や飲み込みが早い人になるための方法を解説していきます。

飲み込みが早い人とは

飲み込みが早い人とは、わずかな情報だけで全体像をイメージできたり、少ない練習時間でも上達できたりする人のことです。総じて理解力・類推力が高い人といえるでしょう。

同じ説明を受けても、人によって理解できる範囲には差がつくものです。『論語』の「一を聞いて十を知る」ということわざがある通り、昔から国を問わず飲み込みが早い人はいたことがわかります。

こうした飲み込みの早さは天性の頭の良さや才能と思われがちですが、実はそうとも言い切れません。飲み込みが早い人が実践している思考法や習慣を取り入れることで、誰でも向上できるスキルなのです。

飲み込みが早い人の特徴

まずは、飲み込みが早い人が共通して持っている特徴を確認していきましょう。

観察力がある

飲み込みが早い人は優れた観察力を持っています。

例えば、飲み込みが早い人は業務の説明を受けるときも、口頭の説明やマニュアルだけから学んでいるわけではありません。先輩社員などの動きを観察して、ノウハウや独自ルールといった暗黙知を積極的に吸収しているのです。

逆に飲み込みが遅い人ほど、いきなり我流で試行錯誤したがる傾向がありますが、知識もスキルもないうちから自分だけで成長しようとしても効率が悪いだけですよね。

最初のうちこそ積極的に周囲の優秀なプレイヤーを模倣して、自分にあったスタイルを見つけることが大切です。その意味では「周囲から優秀な人を見つ出す観察」も重要といえるでしょう。

疑問をすぐに確認する

飲み込みが早い人は、疑問をすぐに確認しています。一見すると飲み込みが早い人は、どんなことでもすぐに理解する人に見えるかもしれません。

しかし、誰しも知らないことや不得意な分野があるものです。飲み込みが早い人はそんな壁にぶつかったとき、疑問を放置せずに質問したり、調べたりして、すぐに疑問を解消するための行動を取っているのです。

飲み込みが遅い人ほど「わからないことを確認したら無能と思われるかもしれない」と躊躇い、自身の成長を遅くしています。「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」を肝に銘じましょう。

素直・謙虚である

飲み込みが早い人は総じて素直または謙虚です。助言を受け入れ、成長の糧にできる人と言い換えてもよいでしょう。

とくに年齢を重ねるほど、新しいことへ挑戦したときに人からの助言を受け入れる謙虚さが重要になってきます。年下からでも教えを請い、自分の成長のために行動することが求められるわけです。

素直さ・謙虚さは「疑問をすぐに確認する」にも欠かせないので、飲み込みが早い人を構成する非常に重要な要素といえるでしょう。

一つ上の難易度を目指す

飲み込みが早い人には共通して、常に一つ上の難易度を目指すという特徴があります。これは人材育成において「ストレッチアサインメント」と呼ばれ、成長を加速させる手法として広く活用されています。

そもそも人が置かれている状況は、快適な空間を指す「コンフォートゾーン」、背伸びをすることで対応できる「ストレッチゾーン」、無理難題と感じる「パニックゾーン」の3段階に分けられます。飲み込みが早い人は、上手くストレッチゾーンに身を置くことで成長を加速させているわけです。

ストレッチアサインメントは経済産業省の「人材版伊藤レポート2.0」でも注目されている人材育成手法であり、飲み込みの早さにも深く関わる要素といえるでしょう。なお、ストレッチアサインメントについては「ストレッチアサインメントとは 導入方法とメリット・デメリットを解説」でも詳しく解説しています。

飲み込みが早い人になるための方法

飲み込みが早い人になるためには「知識量を増やす」「物事の構成や全体像を意識する」「物の見方を変える」「フィードバックをもらう」などの方法があります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

知識量を増やす

飲み込みの早さを上げるための基本は、知識量を増やすことです。

知識量というと難しく聞こえるかもしれませんが、映画やアニメを見ていて「結末が読めてしまった」という経験をしたことはないでしょうか。スポーツでも、サッカーで前半終了時に10対0なら勝敗は決したと思いますよね。

これは、それまでに見てきた作品や試合の蓄積のなかに同じような展開があり、その知識から結末を無意識のうちに予測したことによって起こります。飲み込みの早さは、まさにこうした知識の蓄積が重要になるのです。

ビジネスにおいても、自分の業務に関連するニュースや最新の知見についてアンテナを張り巡らせておくことで、飲み込みの早さが着実に向上します。

勉強したことを要約する

「知識量を増やす」と合わせて取り組むべきなのが、勉強したことの要約です。

要約といってもAIに任せてしまっては意味がありません。自身の力で学んだことを振り返り、重要だと思うポイントを自分なりの言葉で再構築することが大切です。これにより、知識が記憶として定着しやすくなるからです。

とくに研修などで新たな知識を大量に取り入れたあとは、内容の要点をまとめることで復習の代わりになります。

物事の構成や全体像を意識する

飲み込みの早さを上げるためには、物事の構成や全体像を意識する習慣が必要となります。

例えば、上司から「この資料、もう少し良い感じに仕上げておいて」という指示が出たとします。これは指示自体が悪いのですが、飲み込みが早い人はこういった指示も上手く処理することができます。

このとき、飲み込みが早い人は「この資料のテーマ・目的は何か」「そのテーマを伝えるためにはどんな要素が必要か」と、物事を構造化して考えているからです。

つまり、資料を良くする手段から考えるのではなく「この資料は何のために作るもので、その目的を果たすためには何が必要か」と、全体像をイメージしてスタート地点に立ち返っているわけです。論理的に思考していると言ってもいいでしょう。

これは未経験の業務や課題に挑戦する際にも役立つ方法であり、飲み込みの早さを大きく向上させるテクニックとなります。

物の見方を変える

飲み込みの早さを上げるテクニックとして、物の見方を変えることが挙げられます。とくに挑戦が失敗したときなどは、視点や前提を変えることで改善策が生まれやすくなります。

また、業務上の一の指示から十を知るためには、視座を上げて「上司・経営層の意図」について考えを巡らせることも必要となるでしょう。「わからない・理解できない」という状況になったこそ、意識的に物の見方を変えてみることが大切です。

なお、物の見方については「物の見方とは 見方を変える7つの方法を解説」で詳しく解説しています。

フィードバックをもらう

飲み込みが早い人になるための取り組みとして、フィードバックをもらうことが挙げられます。ただし、上司などに対して「私の何がダメだったか教えてください」と、雑にフィードバックを得ようとしても効果はありません。

ポイントはプロジェクトや業務が終わった後、自分で「課題にしていたこと」「改善すべきだと思ったこと」「上手くいったこと」などを書き出しておいて、それをもとにしてフィードバックをもらうことです。

この取り組みによって上司側もフィードバックがしやすくなりますし、課題や改善点を整理することでメタ認知能力が高まります。より自分の成長につながる改善点を得やすくなるでしょう。

飲み込みが早い人は素早くざっくりと数字を読む

ビジネスシーンには、資料やデータを一度見ただけでパッとポイントを掴む人がいますよね。そんな飲み込みの早さこそ天性の才能と思われがちですが、実はそうではありません。

例えば、下の表は弊社の「ビジネス数学研修」で出題している課題ですが、このずらっと細かい数字が並んだ表から短時間で何を読み取れるでしょうか。

「飲み込みが早い人」はこうした数字を一つひとつ細かく見ているわけではなく、素早くざっくりとポイントを掴んでいます。では、どうすれば素早く・ざっくりと数字を読めるようになるのか。弊社の研修では、以下の4つのステップに分けて学んでいきます。

この4ステップでおわかりいただけると思いますが、飲み込みが早い人は特別な技能や才能でデータを読み解いているわけではありません。数字の扱い方を理解して慣れてしまえば、誰にでもできることなのです。 弊社の研修に少し興味を持っていただけたのではないでしょうか。弊社の研修について「もっと詳しく知りたい!」と思っていただけましたら、ぜひお気軽に以下のリンクからお問い合わせください。