デジタル人材「別枠採用」が3割:人材育成ニュース記事考察.22
企業の人材育成等に関する最新ニュース記事をピックアップする、「人材育成ニュース記事考察」をお届けいたします。
デジタル人材「別枠採用」が3割 主要企業の来春新卒給与や役職が高くなる企業も
(2022年6月28日 日本経済新聞より)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC0346M0T00C22A6000000/
デジタル人材への注目度は日増しに高まっています。優秀なデジタル人材は各社取り合いになりつつあります。
高度なスキルを有している人材に適切な報酬を提示して採用することは本来当然のことです。
なので記事内にある様な別枠採用には賛成です。年齢・性別に関係なく実力で
評価されるのは素晴らしいですね。
ただ、デジタル人材等の専門人材を採用した場合、社内に受け入れ態勢があるかどうかが
大きな問題ではないでしょうか?
日本には「郷に入れば郷に従え」との言葉があります。この考え方が正しいか否かではなく、
無意識にこの様に考えている人が多くいます。
そのため、デジタル人材が活躍できる場がない可能性があります。ではどうするべきか?
専門人材の採用と並行して既存社員の教育が必要ではないでしょうか?
DXやAIのことは分からないのでデジタル人材に全て任せよう!では斬新な事業企画や
大胆な業務改善が進むとは思えません。
なぜならば、既存社員が抵抗勢力になるからです。外から来たよく分からないスキルを有している人の
意見を素直に聞ける組織は残念ながら多くはありません。なので、既存社員についてもデジタル人材の
必要性やリテラシーの向上が必要ではないでしょうか?
ポイントは、既存社員をデジタル人材に育成するのではなく、既存社員にデジタル人材を理解してもらうことです。
これから全社員をデジタル人材にすべく高度な教育を提供することは得策ではありません。
お金も時間も多く掛かります。
そうではなく、データや数字を活用するポイントを理解し、デジタル人材と共に前を向いて
仕事を進められる様にすることが必要ではないでしょうか?
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