データ分析力で住宅ローンを選択:人材育成ニュース記事考察.7

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企業の人材育成等に関する最新ニュース記事をピックアップする、「人材育成ニュース記事考察」をお届けいたします。

 

変動か固定か 金利上昇で住宅ローン「論争」再び

(2022年2月12日 日本経済新聞 より)

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD100UG0Q2A210C2000000/?n_cid=BRFR3011_20220219_a19

 

住宅ローンを検討する上では様々な金融機関からプランを取り寄せ最適なプランを検討することが重要です。

ただよく分からないので不動産会社の担当者に一任する人も多いのではないでしょうか?

 

本来、自分で数字をはじき最適なプランを検討することが大切ですが、住宅ローンを組む際の大きなポイントは

「変動か?固定か?」どちらを選択すべきか?となります。

 

記事では今後の金利上昇リスクが説明されています。これはごもっともな意見であり、

金利停滞局面だからこそ固定金利でリスクを抑えることは長期ローンを組む際のセオリーと

昔から言われています。

 

しかし、セオリーを踏襲すれば必ず正解に繋がるわけではありません。

 

私は20年ほど前に一戸建てを購入し住宅ローンを組みました。当時も「史上最低の金利水準」と

言われていたので固定金利を選択しました。

 

結果どうだったのか??

 

ここ20年間金利が大幅に上昇する局面はありませんでした。そのため支払総額が最も少ないケースは

セオリーに反して「変動金利」を選択した人です。

 

20年前に私の周りでも変動金利を選択する人は多くいました。正直その様な方は

「よく分からないから不動産会社の担当者に一任」していた人たちです。

 

しかし、この20年間金利は上昇しなかったので、この様な方の判断が結果的に最適でした。

ここから言えることは何か?

 

将来のことは誰にも分からない!

 

数字を根拠にどんなに分析したところで100%の正解を導くことはできません。

数字を根拠に将来を正確に予測することなど到底不可能です。

 

ビジネスも同様。

 

ビジネスシーンに100%の正解はない。その前提で複数のプランから最適と思われるプランを

選択することが求められます。そのため大事なことは正解を求めるのではなく、自身の意見を

分かりやすく伝え、関係者から理解を得た上で意思決定に繋げることです。