要領が悪い人とは その原因や改善するための仕事術を解説
要領が悪いとは「物事の要点を掴めない」「処理の仕方が下手・思いつかない」といった状態を指します。
要領が悪い人になってしまう原因としては「物事の優先順位が見極められない」「完璧主義」などが挙げられ、「タイムマネジメントを意識する」「周囲に頼る」などの改善法を取り入れる必要があります。
今回は、要領が悪いとはどのような状態なのかを解説したうえで、要領が悪い人になってしまう原因と、改善するための仕事術をお伝えしていきます。
要領が悪いとは
要領を辞書でひくと「物事の要点をつかんだ、上手い処理の仕方」とあります。つまり要領が悪いとは「物事の要点を掴めない」「処理の仕方が下手・思いつかない」といった状態を指すといえるでしょう。
仕事や勉強を進めるなかで、自分の手際の悪さを痛感したり、人から作業の遅さを指摘されたりした経験は、誰しも一度はあると思います。そんなときほど、何でもテキパキとこなす人が輝いて見えますよね。こうした要領の良い・悪いは、どこで差がつくのか考えていきましょう。

要領が悪い人になってしまう原因
要領が悪いとは「物事の要点を掴めない」「処理の仕方が下手」と解説しましたが、その原因はどこにあるのでしょうか。ここでは、要領が悪い人になってしまう原因について解説していきます。
物事の全体像や優先順位が見極められない
要領が悪い人になる原因としてまず、物事の全体像や優先順位が見極められないことが挙げられます。
要領の悪い人は重要なタスクよりも先に雑務に手を付けるなど、物事の順番を間違えがちです。その結果として、スケジュールが破綻してしまうわけです。
事前に物事の全体像や優先順位を見極めることは、効率よくタスクを処理するための絶対条件といっても過言ではありません。
自分の能力を把握できていない
要領が悪い人の多くは、自分の能力を把握できていません。頼まれた仕事を引き受け続けて計画やスケジュールを破綻させてしまう人がいますが、これは自分のキャパシティを把握できていない典型です。
どんなに物事の本質を掴む力があったとしても、自分のスキルやキャパシティに合っていなければ処理は追いつかなくなるわけです。
完璧主義
意外に思われるかもしれませんが、要領が悪い人は完璧主義の傾向があります。
例えば完璧主義者は、クオリティにあまり影響がない部分にこだわり、本来であれば他に割くべきリソースを費やしてしまう……という失敗を犯しがちです。物事の要点が掴めておらず、全力を尽くすべき場所を見間違ってしまうわけです。
報連相ができない
要領が悪い人は、往々にして報連相ができません。何事も一人で抱え込みやすいと言い換えてもよいでしょう。
問題が起きても報告せずに自分で解決しようとしたり、キャパシティを超えていても相談せずに抱え込んでしまったりと、本来なら周囲に頼るべき場面で報連相を怠ってしまうのです。
報連相ができない原因は、報連相の重要性を理解していなかったり、人に頼れない性格であったりと様々ですが、いずれにせよ周囲からは「要領が悪い人」とレッテルを貼られてしまいます。
なお、報連相については「報連相の重要性 やり方や定着させるための基本を解説」でも詳しく解説しています。
頭が堅い・柔軟性がない
頭が堅い・柔軟性がないことも要領が悪い人になってしまう主要な原因のひとつです。マニュアル内なら手際が良いのに、想定外のタスクが降りかかるとフリーズしてしまうという人は少なくありません。
とくにビジネスではクライアントの予期せぬ要求など、不測の事態が起こるものです。決まった業務以外は「要点を掴めない」「上手く処理できない」では、どうしても要領が悪いと見なされてしまうでしょう。

要領が悪い人の長所
要領の悪さを嘆いていると、自分の長所すら見失ってしまうものです。自分の気質が改善すべきものなのかを確認するためにも、要領が悪い人の長所も確認しておきましょう。
丁寧に仕事を進めることができる
要領の悪さは、丁寧に仕事を進めることの裏返しでもあります。とくに対人業務では「完璧に」「丁寧に」といった姿勢が信頼関係の構築につながります。こうした姿勢は、中長期的にはより高い成果を生み出す可能性もあるでしょう。
忍耐力・根性がある
要領が悪い人は自分のキャパシティ以上の仕事を抱え込みがちですが、これは忍耐力・根性があると言い換えることもできます。投げ出さないでやり抜こうとする精神は、方向性や限界さえ見誤らなければ成長を加速させる原動力となるでしょう。
大きなミスを防ぐ力がある
要領が悪い人のなかには、大きなミスを防ぐ力がある場合が少なくありません。とくに完璧主義な性格は「誤りがないようにしよう」という意識がとりわけ高く、ヒューマンエラーの防止につながります。こうしたスキルは、ポジションや職種を変えることで長所として花開く可能性があります。

要領の悪さを改善するための仕事術
要領の悪さを改善するためには、どのような取り組みが必要なのでしょうか。ここでは、すぐにビジネスシーンで実践できる仕事術について解説していきます。
タイムマネジメントを取り入れる
要領の悪さを改善したいのであれば、まずはタイムマネジメントを取り入れましょう。
タイムマネジメントとは、日々の時間の使い方を改善することで生産性向上を目指す手法です。そのポイントは「やることの優先順位付け」と「行動の最適化」にあります。
具体的には「重要度」と「緊急性」で物事を評価し、重要で急ぎのタスクから処理していき、必要に応じてタスクを人に任せる・省略する……といったことを実践していきましょう。
なお、タイムマネジメントのやり方については「タイムマネジメントとは 方法や上手い人の特徴を解説」でも詳しく解説しています。
周囲に頼る
要領が悪いことを自認しているのならば、周囲に頼ることを覚えましょう。「報連相ができない」でも解説したとおり、何事も一人で抱え込みやすい人は要領が悪い傾向にあるからです。
キャパシティを超えているのに仕事を抱え込んだり、不得意な作業を自分でやり抜こうとしたりするのは、生産性を下げるだけです。実際、トラブルなどは大事になる前に解決するほうが低コストで処理できるので、早めに周囲に頼ることが大切です。
マニュアルを作成する
組織として要領が悪い人に悩まされているのならば、マニュアルを作成して効率的な行動を促しましょう。
マニュアルがあることで優先順位の高い業務が明確化され、余計な業務にリソースを割くといった失敗が少なくなります。
ただ「頭が堅い・柔軟性がない」でも解説したとおり、要領の悪い人のなかには想定外の出来事に対応できないタイプもいます。マニュアルさえあれば、要領が悪い人でも完全に自走できるわけではない点に注意しましょう。
「ビジネスに満点の回答があるとは限らない」と考える
要領が悪い人は「ビジネスに満点の回答があるとは限らない」という考えをもちましょう。
要領が悪い人のなかには学校数学のように「正しく完璧な正解を出さないといけない」と考える人がいます。しかし、現実の課題は誰かが正解を用意しているわけではありませんし、正しい回答がひとつとも限りません。
ビジネスではありもしない満点を目指して完璧を目指すよりも、ざっくりと素早く合格点を出すことが必要な場面も多々あるのです。

「ビジネス数学」で要領の悪さを改善しよう
掲載画像は「数的センス向上トレーニング 応用編」の動画からスクショさせていただきました。解像度が低いため、実際の資料の画像と差し替えていただければ幸いです。
「ビジネスに満点の回答があるとは限らない」で「ざっくりと素早く合格点を出すことが必要な場面も多々ある」とお伝えしましたが、この考え方は弊社の「ビジネス数学研修」におけるポイントのひとつです。
例えば、下の表は実際に弊社の研修で出題している課題ですが、このびっしりと数字で埋められた販管費明細から、皆さんは何を読み解くでしょうか。

このとき要領が悪い人ほど、数学の問題を解くようにじっくりと「正解」を追い求めてしまう傾向があります。一方で要領の良い人は、こうした数字を一つひとつ細かく見ているわけではなく、素早くざっくりとポイントを掴んでいます。
とくに会議や商談のように会話のキャッチボールが重要な場面では、数字を事細かに見ていては話が弾まないですよね。こうした「着眼点」が要領の良さ・悪さにも深く関わってくるのです。
とはいえ「ざっくりと数字を読むなんてどうすればいいの?」と思う方も多いでしょう。弊社の研修では、その方法を以下の4つのステップに分けて学んでいきます。

この4ステップは単に数字を読むだけのものではなく、要領良く課題を処理するためのテクニックとも共通します。弊社の研修と「ビジネス数学」に少し興味を持っていただけたのではないでしょうか。
なお、弊社は企業向け研修だけでなく、オンラインサロン「社会人の数字力向上サロン」を運営しておりますので、個人でも気軽に「ビジネス数学」について学ぶことができます。サロンの参加者はみな「仕事ができるようになりたい」「今よりもスキルアップしたい」といった共通の目的を持っていますので、「いつも勉強が続かない」という方でも励まし合いながら学習を続けられますよ。
弊社の研修やオンラインサロンについて「もっと詳しく知りたい!」と思っていただけましたら、ぜひお気軽に以下のリンクからお問い合わせください。
