学生の本音。就職活動を通じて見えるもの(全5回連載予定:4/5)
一部より好評を博しております「学生の本音。就職活動を通じて見えるもの」いよいよ第4回目の配信と物語は佳境に入りました。
※前回の配信内容は下記をご覧ください。
https://ordenar-consul.com/blog/1445
採用面接中には中々見えない学生の率直な気持ちが垣間見れます。ぜひ学生の生の声を見届けてください。
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こんにちは。就職活動中の学生Hです。
学生目線から就職活動の話もこれで四回目となりました。残りは少ないですが、是非とも学生の本音を聞いていってください。
さてここまでの三回では、
・就活の話題は禁句のような扱いで、具体的な企業名などを学生同士で話すことは少ない。
・大学からの情報や就活の補助は、所属した研究室など環境に依存する。
・説明会やインターンシップに参加しても、社会の実情は見えづらい。
などと述べてきました。学生側の努力ではどうにもし難い問題点です。
しかし、学生から社会人に対する印象の不透明さの原因は何もそれだけではありません。
自戒も込めた言葉ですが、こういった場を借りないと本音を口にできない学生だって問題です。
説明会や採用面接、或いは一部の短期インターンシップもそうですが。
初めましてになる学生と企業とがお互いの認識をすり合わせることが目的のはず。
しかし、学生は、もしくは日本人は、波風立てない言動をしがちです。
最低限のマナーは必要とはいえ、本来ならば猫など被らずにずかずかと疑問をぶつけ、逆に面接官の質問に正直に答え
本音をぶつけ合うべきでしょう。そうしなくては社会の実態など知ることはできません。
別に口論になっても良いのです。
だって本音で話しただけで口論になるにならば、きっと価値観が合いません。そもそもその企業に就職する利点は少ないですし
就職しないのであれば二度と会わない可能性が圧倒的に高いです。
その場限りの人間関係と、何年、何十年も身を置くかもしれない労働環境。どちらを優先するかなど、考えるまでもないでしょう。
と、偉そうなことを書きましたが、僕自身、初対面の方に遠慮なしで問答する勇気なんてありません。
例え、その一時間足らずが終われば二度と関わらない人間が相手でもです。
情報のすり合わせこそ面接の目的なのに用意した建前ばかりで本音で会話をしないこと。それが僕の考える学生側の問題です。
何度も言いますが、猫を被ってしまう気持ちはわかります。僕たちは本質的に、誰かに怒られることを嫌います。
そのような教育が日本ではされているように感じます。
ですが、そんなことは言い訳です。残り少ない学生時代の文句を言っても仕方がありません。
だからどうか、社会人の皆さま。就活中の学生がほんの少し踏み込んだ質問をしてきても許してください。
それは就職後にお互いが不幸にならないよう努力しているだけです。
傍若無人な態度を許せと言っているわけではありません。それは単に礼儀を知らない愚か者です。
ですが、敬意を持ったうえでの不躾な問いは見逃してもらいたい。
他の学生が全員、同じ考えを持っているなどとは言えなくとも確かにこの場にいる一人の学生の本音です。
次回、これまでの話題をまとめて締めくくりたいと思います。最後までよろしくお願いします。
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次回はいよいよ最終回。更に一歩踏み込んだ学生Hさんの本音に迫っていきます!