社会人と学生の違いとは 違いを理解していないリスクも解説
社会人と学生の違いは大きく「評価」「責任」「人間関係」「正解の有無」「勉強・学び方」が挙げられ、こうした違いを理解していないと、社会的信用の失墜や成長機会の喪失といったリスクが生じます。
今回は、面接や新入社員研修の定番となっている「社会人と学生の違い」について、その詳細と違いを理解していない場合のリスクなどを解説していきます。
社会人と学生の違い
社会人と学生の違いは、新卒採用の面接の質問や、新入社員研修のカリキュラムの定番となっています。その理由は、社会人と学生の違いを理解していないと活躍できないだけでなく、様々なリスクが生じるからです。
いつの時代も新卒社員への指導時に「いつまでも学生気分でいないように」といった言葉が使われるように、社会人と学生では置かれる環境・立場が大きく変化し、求められる考え方も異なります。
これから社会人となる学生も、新卒社員を指導する社会人も、しっかりと「社会人と学生の違い」を言語化して理解しておきましょう。

必ず押さえておくべき社会人と学生の違い5選
社会人と学生の違いのなかでも、必ず理解しておきたい5つの違いについて解説していきます。
評価
社会人と学生の違いとして、評価の受け方が挙げられます。社会人は「成果を出す」「価値を生み出す」を果たさないと評価を受けられません。
学校では教師が努力の過程を見ているため、仮に成果が出なくても一定の評価を得ることができます。この点は会社においても共通する部分があり、プロセス評価を取り入れる会社も存在します。
しかし、それはあくまでも会社内の話であり、顧客や取引先が努力の過程を評価してくれるとは限りません。何時間もかけて作った資料であっても「見当違い」「読みにくい」といった印象を与えれば、評価は得られないわけです。
「がんばったから」で終わらず、その先の成果までたどり着かないといけない点は大きな違いといえるでしょう。
責任
社会人と学生では、責任に大きな差が表れます。学生のうちは何か失敗をしても基本的には自分の問題であり、よほど深刻な問題でない限りその影響は保護者や友人などに留まります。
しかし、社会人になると失敗の影響は組織全体の信用問題にまで広がり、その内容によっては売上や株価にまで影響を与えてしまいます。近年のSNSの炎上などは、わかりやすい典型例といえるでしょう。
社会人になると自身の言動がより広い範囲に影響を与えてしまうことを、肝に銘じる必要があります。
人間関係
社会人と学生の違いは、人間関係にも表れます。学生のうちは気の合わない人であれば関わらないという選択もできますが、社会人になるとそうもいきません。反りが合わない人とも折り合いをつけて、信頼関係を築かなければいけません。
また、コミュニケーションの難易度が大きく上がる点も大きな違いといえるでしょう。学校は同世代で形成された空間であり、向き合う課題も共通しているので共通認識が形成されます。そのため、どんな場面でもスムーズにコミュニケーションを行うことができます。
しかし社会人になると、自分の親以上の世代とも付き合う必要がありますし、同じ組織に属していても部署によって異なる課題に取り組んでいるため、基本的に共通認識が得られません。社会人になってわざわざコミュニケーション研修が実施されるのは、こうした背景があるからなのです。
正解の有無
正解の有無は、社会人と学生を分ける決定的な要素といえるでしょう。実はこの点については、弊社がご提供する「ビジネス数学研修」でも重要なポイントとしてお伝えしています。
学生が取り組む課題には用意された「正解」があり、その課題を解くための方法・公式なども事前に教えてもらえます。
一方で、社会人が取り組む課題には誰かが用意した正解はありませんし、正解が複数ある場合もあります。また、課題へのアプローチもマニュアルやノウハウが共有されないときは、自分で一から考える必要があります。
例えば、「新商品の宣伝の方法を検討せよ」という指示に正解はありませんよね。コストや納期などの条件内であれば、YouTube広告を提案しても、新聞の折込チラシを提案しても間違いではありません。
この違いを理解して頭を切り替えないと、いつまでも存在しない正解を追い求めてしまい、計画が遅れてしまいます。仮に時間をかけて100点を出せたとしても、納期が遅れてしまってはビジネスシーンで評価を得ることはできません。
勉強・学び方
社会人と学生では、勉強・学び方も異なってきます。学校では綿密なカリキュラムが組まれているため、学ぶべきことが明白です。また、教えることを仕事とする教師もいるので、疑問点があれば気軽に教えを請うことができます。
その点、会社でも最初はOJTというかたちで指導を受けることができ、就業にあたって必要となる知識・スキルを学ぶ時間があります。またOFF-JTとして、会社側から社員に学んでほしいと思う知識・スキルについて研修が実施される場合もあります。
ただ逆に言えば、それ以外は待っていても学習の機会は訪れません。日本企業ではプレイングマネージャーが大半を占めるため、上司も教師のように時間を割いて教える余裕がないというのも肝に銘じておく必要があります。
また「正解の有無」でも解説したとおり、ビジネスでは正解のない課題と向き合うことになります。そのため「これを勉強しておけばいい」という必勝法はなく、自分で必要だと思うスキル・知識を取捨選択しなければならないのも大きな違いといえるでしょう。

社会人と学生の違いを理解していない場合のリスク
社会人と学生の違いを理解していない場合、組織と当人にどのようなリスクが生じるかについて解説していきます。
社会的信用の失墜
まず挙げられるのが、「責任」でも解説した社会的信用の失墜です。軽率な行動によって取引先からの信用を失ったり、SNSでの不適切な発言によって炎上したりと、個人のミスや言動が組織全体にまで波及する恐れがあります。
SNS社会となった現在ではとくにこうしたリスクが生じやすくなっており、あっという間に取引の解消や売上げの低迷、求人への応募減、株価の下落といった問題へと波及してしまいます。新入社員研修や内定者研修では、必ずこのリスクについて解説すべきでしょう。
成長機会の喪失
社会人と学生の違いを理解していないと、成長機会の喪失につながります。
「勉強・学び方」でも解説したとおり、企業側は最低限必要な知識・スキルを学ぶ機会は与えますが、「別の○○を学びたい」と思っても誰かが教えてくれるわけではありません。自分で学ぶ方法を考え、学ぶための時間を捻出する必要があるわけです。受け身のままではいつまでもスキルアップできず、周囲にどんどん差をつけられてしまうでしょう。
これは企業側にとっても新人の戦力化が遅れる原因となるため、自己啓発支援制度を設けるといったサポート体制を構築すべきですが、やはり当人が能動的に学ぶ姿勢を持たなければ意味がありません。そうしたマインドを養うのも、新卒者研修等の命題となるでしょう。

学生から社会人への切り替えを促すなら「ビジネス数学研修」
弊社の「ビジネス数学研修」では学校数学とビジネス数学の違いを通じて、社会人と学生の違いをお伝えしており、新人研修や内定者研修の一環としてもご活用いただいております。
とくに学校数学の考え方が抜けていないうちは、数字やデータを前にすると「数字を正確に集計する・正解を導きだす」をベースにして物事を考えてしまいます。もちろん、数字やデータを正確に捉えることは大切なのですが、ビジネスシーンでは必ず正解があるとは限りません。

このグラフは実際に弊社の研修で出題している課題で、企業別売上高のグラフから「読み取れる事実・仮説を10個以上を挙げる」というものです。当然ながらこの課題に「正解」はなく、取り組みの狙いは「現状把握」「仮説立案」「検証・実行」のプロセスを学ぶことにあります。
このように、正解のない状況下で数字・データを根拠としたアクションプランの立て方を学んでいくのが「ビジネス数学研修」なのです。
もちろん、弊社の研修は新入社員を対象にしたものだけでなく、「数字を活用した、誤解を生まないコミュニケーション」や「データを根拠とした意思決定」など、それぞれ階層にあったプログラムを「入門編」から「実践編」の4段階でご提供しております。
また弊社では、ビジネスパーソンの継続的な学習を支援する場として、オンラインサロン「社会人の数字力向上サロン」を運営しておりますので、個人でも気軽に「ビジネス数学」について学ぶことができます。 「実践的な新入研修を行いたい」「全社的にデータを根拠とした提案力を身につけたい」といった課題にお悩みであれば、ぜひ弊社の研修・オンラインサロンの活用をご検討ください。
