データ分析を仕事で活かす②:実数と割合

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データ分析を仕事で活かす(基本編)①はこちら

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新型コロナウイルスの影響が日に日に拡大しています。日本全国自粛モード、飲食店や観光業のダメージは計り知れません。。

未知なるウイルスに対する恐怖感を感じることは仕方ないですが、このままでは日本経済全体への影響が大きいです。

その様なマインドを打ち消すために今回はビジネス数学の基本となる「実数と割合」について考えてみましょう。

 

「新型コロナウイルスに感染した20代の人が重症化した!」

「子供は感染しないので全国一斉休校は意味がない!」

「学校を休んでも学生はショッピングモール等に出歩いているので意味がない!」

 

SNS等でこの様な書き込みをたくさん見ます。これらの特徴は1つの事をあたかも全ての事象と捉えていることです。

 

「20代の感染者が重症化した」→「20代でも重症化するのか…」→「自分も20代なので心配…」

この様に考えが飛躍すると20代の人は恐怖感が増幅し「全員PCR検査を受けるべき!」となりがちです。でも、この考えは正しいのでしょうか?

 

ここで冷静に考えなければならないのが「実数と割合」です。

 

「20代の人が重症化した」→「怖い」ではなく「重症患者の内20代の割合はどの程度か?」「20代の感染者の内、何パーセントが重症化したのか?」など実数だけでなく割合を意識することが重要です。

 

仮に20代の感染者数:100人、重症化数:1人とした場合、20代の重症化率は1%です。「1人発生した!」と「1%発生した!」の捉え方は全く異なります。

 

「学校を休んでも学生はショッピングモール等に出歩いているので意味がない!」も同じく割合で考えることが大切です。

仮に100万人の学生がショッピングモール等へ出歩いていたとしましょう。全国の小中高生は約1,400万人なので100万人÷1,400万人=約7%。逆に考えると93%の学生は家でおとなしくしていると考えられます。

93%の学生が学校に行かず家でおとなしくしている…と考えれば全国一斉休校の意義は大きいのではないでしょうか?

 

センセーショナルに「速報!〇〇が発生した!」と報道されると脊髄反射で反応してしまう人がたくさんいます。

ショッピングモールで学生を見かけると「こんな状況でけしからん!」となりがちです。その様な時はビジネス数学の出番です。

 

「〇人発生!」→「大変だ…」ではなく「〇人発生!」→「割合はどの程度?」と考えるだけで異なる視点が生まれます。与えられた数字を鵜呑みにするのではなく数字を自分で考えることが重要です。

 

ちなみに「子供は感染しないので全国一斉休校は意味がない!」と言われている人が多くいます。新型コロナウイルスは未知なるウイルスのため、このブログを書いている2020年3月8日時点で断定できる事実は恐らくほとんどないはずです。

断定した書き込みをしている人の意見はあまり信用しない方が良いでしょう…

 

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