DXを推進する上での課題とは?:人材育成ニュース記事考察.26
企業の人材育成等に関する最新ニュース記事をピックアップする、「人材育成ニュース記事考察」をお届けいたします。
【DX調査】予算・人員確保が難しい?日本企業の担当者600人に聞く「DXが進まない理由」
(2022年9月5日 ビジネス+IT より)
https://www.sbbit.jp/article/cont1/93237
DXの言葉を聞く機会は日に日に増しているので、多くのビジネスパーソンがここ数年間でDXを
意識しているのでは?と感じていました。しかし、DXの認知に関する調査結果によると、
DXを「初めて聞いた/知らない」または「単語を聞いたことがある程度」の合計が67.2%とのこと。
昨年は80%を超えていたらしいので減少はしているものの、正直想定よりも認知が低いと感じました。
記事では認知が低い理由として「DXと従来のIT化やデジタル化との区別がついていない人が多い」
ことを掲げられていましたが、まさにその通りではないでしょうか?
古くは、「クラウド」「ビックデータ」「ROE」など、ビジネスシーンでは時代ごとに流行る言葉があります。
私が某企業で経営企画室の責任者を担っていた時は、ほぼ毎日、投資銀行や金融機関から
「ROE向上に向けた施策をご紹介します!」と提案され続けてきました。
時代に合わせて流行り言葉が出てくること自体は悪くないと思います。
ただ、大事なのは本質を正しく掴むことではないでしょうか?
DXの推進を単なる業務改善と捉えている人は相当多いと思います。特に40代以上の方はDXの推進と
従来のIT化やデジタル化の区別がつかない人が多いでしょう。ここで問題になるのは、企業内で意思決定を
行う管理職以上の方は40代以上が圧倒的に多いことです。
DXを推進するためにDX人材の育成や採用が重要と言われています。そのため多くの企業では
DX人材の採用を強化しています。しかし、新たに採用されたDX人材が決裁権を持たないケースが多いです。
となると、DX人材が企画したDX推進案に対して執行の判断をする人はDXを理解していない…
といった問題が生じます。これはDXに限らずこれまでも多くの流行り言葉で見受けられた事象です。
その場合、「総論賛成・各論反対」の状態となり何も進まなくなる可能性が高いです。
では、どうするべきか?
DXの推進に向けた具体的検討を進める専門人材だけでなく、管理職を含む非専門職の
データリテラシー向上が必要ではないでしょうか?
弊社が企画運営する「ビジネス数学研修」は、数字が苦手な方から数字を使った意思決定を行う方まで
多くの非専門職の育成を行っています。組織全体でDXを推進するために社員全体の数字力強化を目指しましょう!
ビジネス数学研修のお問い合わせは下記まで
https://ordenar-consul.com/contact