人材育成が下手であるという事実を認める:人材育成ニュース記事考察.27
企業の人材育成等に関する最新ニュース記事をピックアップする、「人材育成ニュース記事考察」をお届けいたします。
「腕のよさで、従業員を黙らせてきた」中小企業経営者…事業承継の相手もなく、失意の日々
(2022年9月22日 幻冬舎 GOLD ONLINE より)
https://gentosha-go.com/articles/-/45453
団塊世代が引退する時期が近づくにつれて事業承継問題がクローズアップされています。日本企業の99.7%は中小企業であり事業承継問題は日本経済にとって最重要課題と言えなくもありません。
中小企業の社長は後継者が育たないことに嘆き、承継する相手がいないことに危機感を感じている方が多いのではないでしょうか?しかし、果たしてそれは本当に後継者が育っていないのか?またこの問題は中小企業に限ったことなのでしょうか?答えはNoです。
これまで私は多くの経営者の方と接してきました。また自身も経営者のはしくれです。企業の経営を行うことは決して楽ではありません。日々神経をすり減らし、様々な課題解決に取り組まなければ厳しい競争社会を生き残ることはできません。だからこそ、自分にも他者にも厳しくなります。
この考えは、自身で資金を投じている創業者に多い傾向です。企業規模に関わらず、創業の方は自分にも人にも厳しいです。当たり前ですね。
では、どうすれば後継者が見つかるのか?大事なことは「妥協」と「歩み寄り」ではないでしょうか?
現経営者は自分の分身はいないことを改めて認識し、後継者は経営者の苦しみを真摯に理解することが重要です。結果的にお互いの歩み寄りが必要ですが、現経営者の顔を立てるためには「妥協」してもらうことが重要です。一見非効率的ですが、この様な考え方を理解することも将来の経営者には求められるのではないでしょうか?